研究内容

有機化学的視点にたった世界最高峰のゲノムDNA合成技術の開発

当研究室がこれまでに世界に先駆けて開発してきた「核酸塩基部位に保護基を使用しない革新的なDNA合成法(塩基部無保護法)」を駆使し、従来のDNA合成が抱えていた問題点を克服することで、数百塩基対を超えるゲノムDNAの完全化学合成を目指します。

人工U1snRNAの化学合成法の開発と新規核酸医薬への応用

遺伝子突然変異によるスプライシング異常を正確に修正するスプライシングコレクション技術の分子ツールや、非炎症性抗がん免疫アジュバントとして応用が期待される修飾U1snRNAの新規化学合成の開発を行い、医薬品への応用を目指します。

人工塩基を導入した三重鎖形成核酸の合成と新規核酸医薬への応用

ゲノムDNA中の塩基対を外側から正確に認識することのできる「高度に化学修飾された核酸分子(TFO)」を合成し、標的遺伝子の効率的な転写阻害を目指します。

将来的には、副作用の少ない抗がん剤としての応用を視野に入れて研究を進めています。